2008年2月27日 14:05
【第9回】ドイツの受験:『アビトゥア』
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みなさん、こんにちは、NAOKIです。
去年から続いている「サブプライム」問題で世界中で株が暴落するなど、投資に関しては不安定な日々が続いていますね。そんな中、今現在投資家の間で特に注目を浴びているのが、長期的で極めて安定した資産運用が可能な「金」とそれに関する商品です。(「金」と言っても、必ずしも「儲かる」という保証はなく、リスクがあり「自己責任」ということは忘れないでくださいね!)実際、僕も年末から特に注目しているので、「金」の投資に興味ある方は、以下のホームページをご覧になられるといいと思います。 さて、毎年この時期になると、「○大で入試ミス」というニュースが日常茶飯事になるくらい、日本全国では「受験」が話題になりますね。ドイツでも高校生を悩ませている大きな「イベント」があります。その「イベント」とは、高校卒業資格と大学入学資格を兼ねる全国共通国家試験の「アビトゥア」(”Abitur”、よく”Abi”と省略)です。今回は、「アビトゥア」が一体日本の受験とどのように異なり、どのような特徴を持っているのか、その背景にある欧州の教育では何が重視されているのか。僕が受けたアビトゥアの体験を参考にしながらそのようなことについて書いていきたいと思います。
ドイツには、「ギムナジウム」(Gymnasium)という大学への進学を希望する子供たちが進学する、日本でいう「中高一貫教育」があります。「ギムナジウム」の最後の年に受験科目(最低4科目、最高5科目)に対して行われる国家試験がドイツの「アビトゥア」で、アビトゥアの結果と受験しなかった科目の成績を加算し(比率は異なっていますが)、受験生の合否を決めます。 ここでちょっと興味深い話があるのですが、科目によって試験が3?5時間半まで及ぶため、筆記試験中は飲食が認められています。なので、生徒の大勢がサンドイッチ、パン、野菜スティック、フルーツ、チョコレートや飲み物を持ち込み試験に挑み、休憩したい人は時間厳守で教室から「一時退席」が許されています。基本的に論述の試験で他人の協力を得られないので、このようなことが認められていたのかもしれませんが、こういうのも日本の受験では考えられないことですよね…(笑)
話は戻りますが、アビトゥア試験には、前半と後半に分かれている口頭試験があり、受験科目の一つは必ず口答試験で受けなければなりません。まず試験問題とテキストを受け取った受験生は、一人か二人の監査官とともに別の部屋に行き、20分間の準備段階に入ります。この前半の部分で受験生はテキストを熟読し、メモを取りながら試験問題を解くように努力するのです。たいてい20分後に試験官から呼ばれ、受験生はまず準備段階で用意した解答を10分間で発表しなくてはなりません。その後、試験官との質疑応答が10分続き、それが終われば口頭試験は終了します。 受験科目でアビトゥア試験を受け、その成績と、受験科目と受験しなかったその他科目の過去二年間の成績が加算されて、アビトゥア取得(高校卒業兼大学入学資格)が決まるため、日本の受験制度のように「一発本番式」ではありません。ちなみに、両者とも厳正な審査により評価されるため、実際高得点を得るのは非常に難しく、大半の受験生が合格ラインの少し良い成績で合格しているのが現状で、逆に合格ラインを満たさない場合、口頭試験を行い受験生に再度チャンスを与えています。 日本とドイツの受験で、どちらのほうが良いのかは個人的な意見によって異なると思いますが、受験シーズンになると「受験のためにとりあえず覚えなさい」とつい言ってしまうように、日本の教育は割りと暗記能力や結果重視です。けれども、結果より論述とプロセスを重視することによって、生徒は暗記ではなく事柄の本質を勉強するようになり、それを論述することによって初めて「勉強」という行為が完成すると思うので、個人的にはドイツの受験制度派です。過去二年間の成績が卒業に関係するので、日頃から勉強しなくてはいけないというプレッシャーはありましたが…(苦笑) 今回は少し「熱く」ドイツの受験制度について書いてしまいましたが、少しでも興味を持って頂けたなら嬉しいです(笑)
では、次回またお会いしましょう! |
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